男だったら一度は使ってみてェと思うだろ。







そう言いながら徳次郎は下卑た笑いで又市を見た。











嗤ウ男













又市の目の前には今、がいる。

又市の手の中には小さな小瓶がある。

それは徳次郎から無理矢理押し付けられた男なら誰もが欲しがるもの。

惚れ薬、という名の媚薬である。








そんなもんはいらねェ―――と又市は頑として受け取らなかった。

御行箱の中に見慣れぬ小瓶があることに気付いたのは別れた後である。

代替わりなのか財布の中が抜かれている所はさすがというべきか、抜け目がない。





「あの助平野郎!!」






そうして手に入れた媚薬は捨てる事も出来ず、手の中にある。

所詮又市とて男であり愛しい女の乱れた姿を一度くらいは拝みてェと思うもの。








「又市さん、お茶入りましたよ」

「すいやせん、頂戴致しやす」





それでも屈託のない笑顔で又市を迎え入れるを見れば本来あるはずのねェ良心が痛む。

さて、どうしたもんか――――















「熱っ!」

どうにも結論が出ないでいると、が横で口を押さえている。



「どうしやした」

「いえ、ちょっと熱すぎたようで・・」


そう言ってお茶を指差し笑う。

又市はその様を見て、これ幸いとの腕を引いた。




「丁度良い薬を持っていやす。どれ、診せて下せェ」



小瓶の蓋を開け、丸薬を取り出すと又市は口に含んだ。

の唇に舌先をねじ込み、器用に丸薬を口の中に入れる。

「ん・・んんっ・・・・」

は少し抵抗を見せたが、又市の唾液を口内に流し込まれ否応なくそれを飲み込んだ。






「ま、又市さん!!」

「なんでやすか」



真っ赤になって先ほどの行為に抗議するだが、又市はニタニタするだけで一向に取り合ってはくれない。

そうこうしている内に後ろから抱きすくめられ、顎を取られてまた口付けをされた。



「んんっ!!」



まるで蛇のように絡み合う舌に腰元が落ち着かない。

交わった唾液は蝋燭の光を反射していやらしく顎を伝う。

うなじを指の腹で軽く撫でると、はびくりと肩を震わせた。





「――――これはまた、随分と敏感な事で」

「ち、違います!!」

「違いやすか?そういやぁ、久しぶりで御座ンしたねェ」

「ちょ、又市さん!!」

「もうこんなに雫が垂れてますぜ」




太腿に手を這わせるとねっとりとした液体が指に付く。

羞恥に俯きながらもごそごそと腰を気にする様子に、又市は嗤った。





「どうしやした?まさか、我慢が出来ないとでも?」

「・・・や・・・また、いちさん・・・・」




は涙を流しながら、又市の首に縋りついた。

下から又市の顔を真っ赤になりながら覗き込む。




「意地・・悪・・・・しないで・・・」








その瞬間又市はを胸から引き剥がし、畳みに押し付けた。







「全く・・・・可愛いお人だ」




















だらりと力なく開かれた足の間に身を滑り込ませる。

触らずとも濡れた秘部に思わず笑わずにはいられない。

いつもは嫌がる行為もすんなりと受け入れるのはやはり媚薬の効果か。

少し指を這わせただけでびくびくと反応し、露になった胸を震わす様を見て、又市は己の熱が高まっていくのを感じた。







「どうして欲しいんで?」

「・・いじ・・・わる・・や・・・!」

「意地悪じゃあ御座いやせン」

「・・・又市さん・・・!!」

「ああ、指がいいんで?」





又市はの秘部に指を二本差し入れた。

ぐちょっと音がして愛液だらけの蕾の中で指が前後に動く。



「・・ぁぁ・・ん・・・・」




指だけでは刺激が足りないと言わんばかりにが身体をくねらせる。

又市の首に再び腕が回され、の方から唇を重ねてきた。





「・・・・もぅ・・・おねがい・・・・」




その声に又市は口端を吊り上げて、の首元に顔を埋めた。

白い肌を吸い上げながら、ゆっくりとの身体を持ち上げて胡坐を掻いた自分の上に座らせる。

きつくなった腰布を解きながら、首筋に幾つもの紅い華を咲かせた。






「これからどうしたら良いか、わかりやすかい?」







膝の上で己を見下ろす形になったに問い掛ける。

抗議の声を上げようとしたの頭を取って、何度も口付けた。

肌蹴た着物の帯を口で解いて、ヘソをペロリと舐める。




「お分かりでしょう?」




耳元で囁いての腕を取って布の上から己のモノを触らせる。

固く、熱くなったそれは既にの手で覆いきれないほど立ち上がっていた。





「又市さん・・・熱い・・・・・」

「あんたがいけねェんですぜ。そんなに乱れて―――こいつを欲しがって」

「やっ!!違っ・・!!」

「往生際が悪ィ。そろそろ年貢の納め時。もうあんたは―――――奴の仕掛けの内だ」






しつこく耳元で低く、囁くとやがて観念したように又市のモノに手を伸ばした。

羞恥からか流れる涙を舌で舐め取る。それだけでの身体が快感で震える。




「ひゃ・・・・・んん!!」




右手で又市のモノを支えながらはゆっくりと腰を下ろした。

ぐちゅっと卑猥な音に思わず目を瞑る。

腰を限界まで下ろすと又市はの乳房に顔を埋めて両手で柔らかな太腿の付け根を掴んだ。





「ああ!!」





乳房を口に含みながら、の身体を持ち上げて前後に揺らす。

又市の首に縋りつきながら擦れ合う感触には知らずと自分から腰を振った。




「はぁ・・・あぁ・・・又市さん・・・!!」

さん」




互いに限界が近い事を悟って動きを速める。

足元での着物が絡まって二人、畳に倒れこんだ。





「はぁ・・ぁぁあ!!」






が達したのと同時に又市も白色の液を放った。

は何度か痙攣した後、すぅ、と瞼を閉じる。

ずるりと己のモノを引き抜いて、又市はの涙を跡を指で拭った。








「随分と無理させちまって・・・・・申し訳ねェ」







畳の上には例の小瓶が転がっている。

その中にはまだ数粒の丸薬が残っていた。









「けどもう少しだけ・・・楽しませて貰いやすぜ」







手拭での太腿を拭う。

気絶しているにも関わらず、びくりと反応するに又市は愛しそうに長い黒髪を撫でた。









「―――――――くせになっちまいやしたからね」











明けかけた朝日を背に男は嗤った。













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エロ過ぎ又市。これは十八禁??ああ、続きが書きたい・・・
しかしどうも描写が淡白になりすぎ。修行しまふ・・・・
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貴方の一言で裏作品が増える・・・かも・・・?